吹田市の水漏れ直す

ではここには、三人の君のほかに、まだ何者かがいるのでしょうか。巨人の胃ぶくろには、えたいのしれない虫のようなものが、住んでいるのではないでしょうか。虫といっても、吹田市の水漏れ直すのことですから、けだもののように大きな虫かもしれません。それが、水音をたてて、だんだんこちらへ近づいてきます。まっ暗でなにも見えませんが、けっして小さなやつではないようです。「ウフフフフ……。」そのものが、みょうなこえで笑いました。「どうだね、胎内くぐりは、おもしろかったかね。」それは人のことばでした。すると、ここには、虫ではなくて、人が住んでいるのでしょうか。「ウフフフ……、すっかりおびえているね。むりはない。トイレのつまりの蛇口が、あんまり、とおうもないことを考えだすのでね。ここは胃ぶくろだが、きみたちを、とかすわけじゃない。また、胃ぶくろのあとに、長い腸がつづいているわけでもない。ここが胎内くぐりの終点だよ。わかったかね。みんなつくりものさ。これは、とおうもなく大きなロボットにすぎないのだよ。巨人の目やクチや心臓や肺臓が動くのは、ゼンマイじかけなのだ。息を吸うようにみえるのは、大きな扇風機の風だよ。」君たちも、うすうす、それに気づいていたのですから、そう説明されると、すっかり、わけがわかりましたが、しかし、まっ暗やみで、あいての姿が、すこしも見えないので、まだまだ、ゆだんはできません。「きみは、いったいだれです。ぼくたちをこれから、どうしようというのです。」米田君が、目に見えぬあいてを、にらみつけました。